東洋の龍のことを考えてみた

東洋の龍のことを考えてみた

2018_10_10

先日西洋の竜について語りましたが、

今日は東洋の龍についてわたしが面白いと思っている話を書きます。

ドラゴン好きさんにはもはや当たり前の知識かもしれませんが、

東洋の龍は意外と私たちの身近に存在しているかもしれないよ、というおはなしもしてみます。

目次

  1. 西洋の竜と東洋の龍の違い
  2. 逆鱗のという弱点

 

西洋の竜と東洋の龍の違い

先日紹介したドラゴンハートの中ではドラゴンは良い奴として描かれていましたが

西洋の物語の中では財宝を独り占めしたり、

街に襲いかかる悪者として描かれる場面も少なくないです。

一方、東洋の龍は吉兆として描かれる場合が多く、

お寺なんかにも彫刻や絵がありますよね。

守り神的な位置で愛されているように思います。

 

 

また、鯉の滝登りという言葉があります。

鯉があの激流の滝を登りきると、

龍になると言われているそうです。

弛まぬ努力と逆境にも打ち勝つ精神力が、やがて大成する!

そんなストーリーを思い起こさせる言葉ですね。

威厳あるあの風貌の中には、

下積み時代の苦労に合わせて

後輩たちへの優しさもあるんじゃないか・・・

と思ってしまうのはわたしだけでしょうか(笑

また、個人的に西洋の竜は炎を扱うのが得意で業火の炎!って感じがします。

地獄から人々の欲ぶかさなどを

対して東洋の龍は水神的な立ち位置が多いかも。

日本の川には九頭龍川とか天竜川などの川名もありますし、

スサノオが退治する八つ頭の竜のヤマタノオロチも

氾濫する河の象徴なのではないかという説もあります。

なので東洋の龍、特に日本の龍は水や川を司る存在というイメージです。

清水の恵を末広く運んでくれる川ですが、時には恐ろしいほど濁流 の力で飲み込んでいく。

そういう姿が龍の性格にもよく似ている気がするな、と思ったりします。

水神さまが怒らないように、川遊びの時は

ゴミは持ち帰りましょう(笑

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逆鱗という弱点

げきりんに触れるという言葉がありますよね。

龍の話が元だということはご存知でしょうか?

龍は鱗に覆われていますが、その中に一枚だけ、逆さになった鱗があるそうです。

それが、げきりん(逆鱗)

そこがいわば急所なので、触れると龍は怒り出してしまう。

なので逆鱗触れると大変なことが起こるわけです。

あんなに強そうな龍ですが、意外と繊細そうな弱点(笑

それほど怒るということは、よっぽど生命の危機を感じる弱点なんでしょうね。

人付き合いで言えば地雷を踏む、といったところかも。

龍と接する時は礼儀をもって、決して逆鱗には触れないようにしましょう。

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