わたしはよく、本は読み終わったら売るか処分してしまいます。
ただしお気に入りの本は例外!
そのお気に入りの中に、友人からクリスマスプレゼントにもらった絵本があります。
この絵本がとても好き!ずっと持っていたい一冊です。
タイトルは
「おくりものはナンニモナイ」
空白が多めの構図、素朴で温かみがあるタッチで描かれるキャラクター
そして心が温まるメッセージ。
ぜひオススメしたい一冊ですので、どんなメッセージが込められているか紹介します!
- 大切なともだちのプレゼントを考える
- 閃いた「ナンニモナイ」を探しに
- そして贈ったものは・・・
ネタバレになる内容ですので、ご自分で先入観念なしで読みたい人には向かない記事です。
プレゼントに絵本という選択肢もありだけど、
本屋さんに行って自分の目で確かめる余裕がない!という方はご活用ください。
大切なともだちのプレゼントを考える
主人公のムーチはともだちのアールへ贈るプレゼントを考えるところから話ははじまります。
大事な人の贈り物って悩みますよね。
よろこぶものってなんだろう?と考えを巡らせてみます。
でもここで問題が。
ともだちのアールはなんでも揃っている豊かな生活をしていて、なんでも持ってる。
なんでも持っている友達になにをあげるか、悩みに悩んでムーチは閃いたのです!
「ナンニモナイ」をあげればいいんだ、と。
閃いた「ナンニモナイ」を探しに
いいアイデアを思いついたムーチはさっそく「ナンニモナイ」を探しにいきます。
人々は口々に退屈そうに観たいものや楽しい遊びはナンニモナイと言います。
けれどムーチには娯楽は溢れているように見える。
街に買い物に出かけるも、世の中には「なんでもあって」ナンニモナイは売ってないという現実。
この中間部、ハッとさせられるんです。
欲しいものが全然おいてないなーとか楽しい事ないなーとか。
わたしたちってすごく物や娯楽に囲まれて過ぎています。
でも大事な本質的な豊かさは物の豪華さやや娯楽の豊富さではないですよね。
そして贈ったものは・・・
最後はぜひご自分のその目で読んでください!
・・・と言いたいところですが(笑
プレゼント選びで焦っている方のための記事なので
この本の重要メッセージをさくっと紹介しておきます。
ムーチは箱に「ナンニモナイ」を詰めて渡します。
箱を開けて空っぽなことに驚いたアールにムーチはいうのです。
「ナンニモナイ・・・
きみと ぼくの ほかにはね」
そしてアールは大喜びでムーチを抱きしめます。
それからしばらく、ふたりはじっと並んで「ナンニモナイ」を楽しむのです。
なにも物がなくても一緒にいて同じ時間を味わう。
ただそれだけが最高の贈り物。
すごく純粋な気持ちを取り戻させてくれる名作だと思いました。
出会いに感謝する温かいメッセージがとても伝わるのではないでしょうか?
正直、これをもらって家に帰ってきたあとひとりで読んでウルっとした・・・
ということで駆け足で内容を紹介しましたが、
この文章では伝えきれない良さや、動きのある絵とページ割がとてもテンポよく引き込んでくれます。
ぜひ、プレゼントした相手と一緒に
仲良くページをめくって楽しんで欲しいな、と思います。
絵本ってシンプルな中に核心を突くメッセージが込められていて素晴らしいですね。
それではまた!