映画鑑賞 ミッドナイト・イン・パリ(ネタバレ有)

2018_09_15

今日は外出予定もなく雨だったので、久しぶりに映画を一本観ることにしました!

たしかこれ友達が面白いって前勧めてくれてた映画だな・・・と思い出して選んだのが「

ミッドナイト・イン・パリ」というちょっと不思議な物語です。

この記事ではざっくり内容を説明しながら、わたしなりに受け取ったメッセージと感想を書いておきます。

ポイントは以下の通り。

  • 信念もってる人ってかっちょいい!
  • いつの時代の人も現代に不満を抱いてる?!
  • 心に正直に生きよう!その先になにがあるかは予測不能。それでも素敵な未来が待ってる!

ということで、まずはあらすじ!

主人公はハリウッドの脚本家のギル。

彼は売れっ子映画脚本家らしいのですが、その仕事を減らしずっと書きたかった小説を仕上げたいと思っていて行き詰まりつつも作品を執筆中。

尊敬する作家や画家の住んだ憧れの街パリに婚約中の女性と滞在することになり、ゆったりと満喫しようとするのですがお相手の女性とどうも楽しむポイントが違う。

相手はパリの美しい街並みにはギルほど興味がなく、観光地を友人と回ったり両親と買い物をすることが優先みたいです。

意見の合わないギルはひとり夜のパリを迷子で彷徨っt・・・・散歩していると0時の鐘がなり、

坂道をレトロな車が登ってきて目の前で止まったかと思いきや見知らぬ人がパーティがあるから車に乗って一緒にいこう!と誘ってくれます。

なり行きでついていくとなぜかヘミングウェイやピカソがいる時代にタイムスリップしてしまっている!

・・・・これ以降の文章は映画をまず自分で観て楽しみたいと方にはネタバレになりますので、鑑賞後にどうぞ。

  • 信念もってる人ってかっちょいい!

彼は憧れの作家ヘミングウェイに出会い「自分の小説を読んでみてほしい」と頼んだところガートルード・スタインというこれまた有名(らしいのですが、わたしはよく知らなかった)な人を紹介してもらい、小説のアドバイスをもらうようになります。

そしてこの小説を何度か持ち込むところは、ピカソなんかも集まるサロン

なのですが、私はサロンってこんな感じかー!ってちょっとひとり感動しました。

何がかっこいいって

情熱と信念を持った芸術家が集い、お互い芸術に対する意見を言い合う場所!ってところ

この人たちには一体何が見えてるんだ?っていう深すぎて理解できない会話だけどw

芸術家さんたちは 真実の愛は一時死を遠ざける とか 作家の仕事は絶望に屈せず人間存在の救いを見出すこと とか

これまた深くて良いこと言い出すとことか好きです。

そして、こうやって信念と情熱持ってクリエイティブに生きる人って憧れちゃう。ワタシモ信念ヲモチタイ。

  • いつの時代の人も現代に不満を抱いてる?!

ギルはこの昔のパリの中で一人の女性に惹かれます。名前はアドリアナ。

彼女は服飾デザイナーの女性でギルからしたら黄金時代に生きる女性なのですが、彼女はもっと昔が黄金時代だというのです。

話も終盤になるとお互い惹かれあってることに気づいて、良い雰囲気で語り合うシーンまで進むんですが、

ここで謎の馬車登場! あっ(察し・・・

今度は二人をアドリアナの憧れる黄金時代へと連れて行ってくれます!

ですが、そこで出会った偉人たちもまた「ルネッサンス時代がよかった」と言い出します(笑

ここでギルは思うんですよ、「みんな現代に不満を持ってるもんなんだな」と。

たしかに違う時代に生まれたかったと思っても、その時代はその時代で悩ましいものですよね。

この現代だってゆくゆくは未来の人からみれば黄金時代になるのかもしれません。まぁ実際恵まれてるけど!

なんと勇敢なアドリアナはこの時代に残る決断をし、主人公ギルは彼女と別れて現代へ。

この二人一緒にならんのかーぃ!ってびっくりしましたけど、時代を戻って無事小説をまとめあげ、今度は現代で不協和な婚約者と別れます。

  • 心に正直に生きよう!その先になにがあるかは予測不能。それでも素敵な未来が待ってる!

この時間の旅人を経験したギルはすっかり自分の心に正直になって、アメリカには帰らずパリに住むことを決意。

婚約者ともお別れしたし、ひとり橋の上で考え事。

まぁすべて失いましたからね。

そんな時にパリのレコード屋さんで意気投合してたかわいらしい店員の女性にバッタリ遭遇します。

彼女は新作のレコードが入ったからあなたのことを考えていた、と言われギルはびっくり!わたしも食いつく!(笑

意気投合してお茶でも!となった途端に雨が降り始め「雨のパリを歩くのが美しくて好き」という価値観がばっちり合って、楽しそうに二人で歩き出す、というエンディングです。

「今まで理性を優先して生きてきたという」ギルですが、安定剤を持ち歩く毎日で「結婚すればおさまるから」なんて言い訳していました。

お金も入ってきて、綺麗な女性と結婚できて、幸せかと思えるいわゆる安定ある未来を選んできた。

それを捨ててパリを愛する心や作家として進みたいという気持ちに素直に踏み出したことですがすがしく歩き出すっていう。

観てよかったなと思える作品でした。

静かに勇気がもらえた感じがします。

それに、パリ行きたくなったよー!街全体が芸術じゃないかー!

ということで映画鑑賞回でした。みなさまもよい休日を!

それではまたー